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CEPAって?
更新日:2014年07月18日
香港・中国に仕事などで関わられる方にとっては一度は聞いた事がある言葉ではないかと思われます。
これは1997年香港が英国から中国に返還された後、当時WTO加盟をひとつの悲願としていた中国にとって、香港がその後、中国経済発展の為に大きな役割を担うとの見方のもとに結ばれた協定のことです。また香港にとっても巨大な中国市場での香港企業(*)の優遇と躍進をこれは約束するものであり、双方にとってまさに"渡りに船"の協定でありました。
英語での正式名称はCloser Economic Partnership Arrangement(=CEPA)と言い、日本語では『経済貿易緊密化協定』と訳されております。
その協定の内容は以下の通り。
1.貨物貿易
香港の製造企業により申請されたCEPA原産地規則に符合する香港原産貨物が中国本土に輸入される際、ゼロ関税の優遇を享受出来る。
2.サービス貿易
一定の条件を満たす香港企業(香港サービスサプライヤー)は、業種別に中国本土参入に際しての優遇措置が設けられている。具体的には外資進出の際の出資比率せ制限などの緩和・撤廃、資本金要求の低減、経営範囲の制限の緩和等が含まれている。
3.貿易投資の促進
中国本土と香港は多項目の貿易投資の促進に係る協力を推進しており年々その適用範囲の拡大を行っている。
当協定は2003年6月29日に締結され、以降毎年その内容は更新・拡大を成し遂げており、今ではサービス貿易などの優遇措置が適用された業種は実に47に及んでいる。