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香港法人・オフショア法人設立お役立ち情報

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上海Qボードを利用した中国市場参入の利点

更新日:2016年05月24日

ビジネスと言う視点から中国を思い浮かべて頂くと、先ず人々の印象として色濃く出てくる事例は、同国が"世界の工場"としてのアイデンティティーを確立した事に他なりません。これはそもそも1990年代中頃から本格化した華南型ビジネスのモデルである「委託加工形式」、即ち一旦中国国内に生産のために入った部材が保税状態のまま加工(組立てなど)され、付加価値を付けた後に全量輸出する、と言うものなのですが、その後、国民の所得が上がるなどの背景もあり、この輸出型ビジネスから現地法人の設立が主流となり、国内市場型ビジネスへとシフトが行われて参りました。

中国は従来から国の政策として金融に関する手配と言うものに関してとても慎重でした。また市場からの調達にしても、一国二制度を敷く香港でこそ盛んではありますが、決して中国国内市場での調達額はそのポテンシャルを十分に発揮しているとは言い難いのが現状です。そんな中で2011年、証券法の改正に伴い上海にてベンチャー起業を対象としたOTC市場が設置されました。それが今回ご紹介する「Qボード」です。

この「上海Qボード」への参入の為の条件は非常に簡単なものです。通常イメージするような上場に伴う"立派なトラッキングレコード(過去実績)"などは必要なく、極端な話、設立されたばかりの会社ですら続々とこのマーケットに株式公開出来ていると言うのが実態です。また上場までの時間にしても3ヶ月もあれば審査終了となるのですから今から準備をすれば、年末までには余裕で上場出来てしまいます。

日系企業でもこの上海Qボードを利用して上場を行う会社が昨年あたりからチラホラと出て参りました。その理由は中国国内での露出をリーズナブルな投資で実現できる部分があるからです。

勿論、上場後の起債に関しては継続的に市場へのアピールを積み上げて行く必要はありますが、こうした方法を利用して調達を計画することも、今後は一考の価値があるかも知れません。

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