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香港進出を果たした日系企業の理由とは?

更新日:2016年05月06日

香港はその昔から貿易上の『ハブ』(寄港地)としての機能を果たして来ました。英国統治の時代から現在の中国による一国二制度の枠組みの中での役割に至るまで...目的や取扱うものはその都度変わって参りましたが根本的な立ち位置は継続して同じものであったと言えるでしょう。

日本企業の香港進出も一時のピークは過ぎたと言える感はありますが、進出された企業様の中には現在でも積極的に活動している会社様も沢山存在しています。また今後の(香港)政府方針からもこうした活動拠点を後押しする政策(例:財務統括拠点化など)も計画されており、中国経済成長の鈍化が現実味を帯びているとは言え、飛躍が期待される見方も出て来ております。

ではこのマーケットに進出をされた企業様、特に日系企業様はどのような思惑・理由で香港進出を行ったのでしょうか?

以下、幾つかの事例をご紹介致します。

  社名 進出
年度
形態 業種 香港進出の理由
1Nikkei Asian Review 2013年 日経中国(香港)社内の編集チーム 新聞事業を中核とした言論報道機関 日本だけでなく、世界中の読者から日経の報道に対する信頼を得たいと考え、NAR編集チームを奥場所として香港を選択
2一蘭 2013年 - 日本の伝統的とんこつラーメンの提供 最終的には、中国本土市場への参入を目指す。
3エバラ食品工業株式会社
荏原食品香港有限公司
2012年 関係各社・香港事務所 調味料の販売及び貿易業、東南アジアの食品市場調査と事業支援 ・香港は情報収集の面で非常に優れた年・物流の中心で域内外の移動が非常に便利・税率が低く税制度も安定
4RIZAP 2015年 - パーソナルトレーニング 健康や生活の質を重視する人々が多く集まる近代的な国際都市のために進出を決定(他にシンガポール、台湾にも進出)
5恒隆白洋(香港)有限公司
HangLung-Hakuyosha(Hong Kong) Limited
1965年 日本と香港の株主による折半出資
クリーニング会社
クリーニング事業、商品販売 ・香港におけるビジネス環境整備が高度+経済的事由を享受している。・ドライクリーニング市場はまだそれほど成熟していないことも有り成長の余地がありと見ている。
6MC Asset Management Asia Limited 2014年三菱商事株式会社(東京)の子会社 実物資産・事業や企業を投資対象とした金融商品の開発、顧客への提案 ・香港市場は香港域内のみならず、広大な中国本土の資金にもアクセスが出来る。・香港に拠点を儲けることで、オルタナティブ資産への投資機会を香港並びに中国本土のクライアントに提供することが可能となる。・もう一つの理由は、アジア太平洋地域における富裕層・ファミリーオフィスの存在。
7百農社國際有限公司
Hyakunousha International Limited
2010年 - お持ち帰りのおむすびや和食の販売 ・コメ販売では香港市場が最適であるという結論ゆえ進出決定。・香港の会社設立に関する制度及びビジネス環境は好環境と判断。・香港の人々は洗練されており、食に対して健康志向。・将来的には香港に地域本部化を検討中。

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