金融商品、特に生命保険を代表とする長期型の金融商品を香港で加入すると、その効果は日本で入る日本の商品のそれとは"雲泥の差"となって表れると言っても過言では無いでしょう。
例えばですが、(今は売り止めとなってしまっている)終身保険であったり、またユニバーサルライフ保険と言った運用と保障(保証)が程良くブレンドされている商品等が今でもこの香港マーケットでは出回っております。
これらの商品が特徴的であるのは、それらが何れも世界最強のハードカレンシーである米ドルで加入出来る事であり、この為将来的なキャッシュフローを米ドルで用意する事が可能となると言う点です。
実際の話、(生活の中心が)日本となる方々にとって保有資産をひとつの通貨だけの中に留めることは大変危険な判断であります。何故ならば、こうしてしまうと例え大きなロスは無いにしたとしても、単一通貨で生じるデフレに対抗する手段が全く無くなってしまうからです。
そして、世間一般の考え方としてはこのデフレに対する有効な手段として考えれるのが長期型の生命保険と言う商品になる訳なのですが、国内生保商品では金融庁が雁字搦めの制限を各生保会社に課してると言った背景もあり、海外のそれに比べると自由な商品設計がし難いと言う環境下にあります。
他方、香港やシンガポール等では「外資奨励」と言う基本的なポリシーが国の政策にあるので日本のスタンスのような方向で商品が開発される事は先ずありません。
故に商品の中にはその予定積立利率で4%超の商品等もゴロゴロあり、長期運用上では非常に強力なツールと考えられている向きもある程なのです。
では、こうした魅力的な海外の生保商品に加入する為には潜在的バイヤーとして一体どのような所に問い合わせを行うと必要があるのでしょうか?
先ずマーケットの特色ですが、香港では日本の保険会社と同じような販売形態や販売網を敷いて居ない点を理解して置かなくてはなりません。
香港では(他の欧米諸国と同じように)、保険会社自体のフォーカスと言うのは商品の開発と支払いにのみ特化しているだけであり、意外な事に商品の販売そのものは行なっておりません。
従って購入希望のお客様が生保商品に加入を実現するには"保険エージェント"や"保険ブローカー"と言った「IFA」と称される取次業者から購入をする形しか無いのです。
その結果、加入後に起こって来るライフステージ上での避けられない事由(商品の途中解約、名義変更、保険金請求等)については、お客様の生保加入をサポートしたこのIFAが継続的にお客様と保険会社の間を取り持つ形となることを理解して置いて下さい。
では、日本国内にいらっしゃる方々が具体的な形で加入出来る商品を有する保険会社はどこなのか?と申し上げますと現時点ではサン・ライフ(SunLife)と言うカナダ系の保険会社のみとなります。
従って海外居住を駐在等で達成される方等は、その駐在期間中に香港で生保加入の検討と実行を自由に行える"有利さを備えている"と言えるのです。仮に近い将来日本帰国となったとしても保険料支払いについてはクレジットカードを利用するなどで対応出来るので安心して保障維持を行う事が出来ます。
事実として(こうした理解が広がっているせいでしょうか?)日本帰任が決まった方々が、慌てて個人生保への加入を行うケースも昨今では珍しく無くなって参りました。