香港における医療機関と言うのは先ず大きく分類して以下の3つとなります。
1)公立病院
2)私立病院
3)私立クリニック
上記の1)は『政府系病院』とも認識されており、具体的には香港政府が後押ししているものです。また2)については、まさに読んで字の如く、である私立病院、これに3)のクリニックが続きます。
ではこうした医療機関に受診をしようと考えた場合の流れはどうなるでしょう?
香港では病気になったとお感じになられた方が最初に診療を受ける医者が『総合医』となります。この総合医は英語でGeneral Practitionerと呼ばれており、ここで診療を受けた後、その総合医が『必要』と感じた際にのみ紹介状を書いて貰い専門医への受診が可能となります。
ではこうした受診に関しての支払いはどうなるのでしょうか?
駐在の方が多くのケースで使用するのが保険会社発行のキャッシュレスサービスです。これを使用すれば、高額と言われる診療費や医療費も保険会社が代行支払いを行いますので安心です。通常は保険会社が発行するキャッシュレスカードがあるので駐在の方やそのご家族はこのカードを常日頃から携帯するなり自宅での保管場所をきっちりと決めることで管理して置くと良いでしょう。
但し、こうしたキャッシュレスカードを発行する保険会社は限定されているのは事実ですので万が一、そうしたカードを発行していない保険会社の保険に加入されていたとした場合は注意が必要です。何故なら患者側がその費用を一旦、自己払いを行わなくてはならず、また保険事故認定された後にその方の指定口座に還付されるプロセスのために一定のタイムラグがどうしても発生してしまうからです。
ただでさえ慣れていないことが多くなると感じる海外生活、病気になって慌てる前に、自分なりの「かかりつけ医」を探して置くことも安心材料のひとつとなるかも知れません。