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香港との比較から分かる「マカオ(澳門)」の特徴とは?

更新日:2018年09月25日

マカオ(澳門)は香港の中国返還から遅れること約1年半後の1999年12月20日にポルトガルから中国へ返還され、以来、その正式名称に「特別行政区」と言う文字を入れる形となりました。

香港が英国からの返還であったことに対し、マカオはポルトガルからの返還である為、そのバックボーンと言うものは(同じヨーロッパ系)であるとは言え、言語や文化などに違いとして表れているのは自明の理でもあります。

現在ではマカオも香港も共に中華人民共和国の中の一区でありますが、行き来をするような場合等でもイミグレーションを通らなければならない点を考えても(但しノービザ)、やはりここは、"違う国"であると言う感覚を持った方が賢明かも知れません。


では香港とマカオを比較した際には一体どのような違いがあるのでしょうか?

先ず最初にピックアップ出来る違いと言うものは、「通貨」です。香港の通貨は言わずと知れた香港ドルですが、マカオではマカオパタカと言う通貨を使用するのが一般的です。

ここで注意しなくてはならないことは香港ドルはマカオで使用することが可能ですが、マカオパタカは香港では使用出来ないと言う点です。従って、仮に旅行などでマカオに香港から行くようなケースであったら、香港ドルだけで旅の行程をこなすことも一考する価値はあるかも知れません。


次に違いを挙げさせて頂くと、それは公用語です。

基本的には香港もマカオも公用語(第一言語)は広東語となりますが、第二公用語は植民地時代の統治国の影響を反映してか、英語(香港)とポルトガル語(マカオ)となっているところです。よって表記の際には香港が広東語と英語になるのに対し、マカオの場合は広東語とポルトガル語となるのは言うまでもありません。


では3つ目は何かと申し上げると、教育システムと言うのが適切でしょう。

逆に言うと、香港とマカオを比較して一番の違いが現れるのはこの部分と言えるかも知れません。何故ならマカオの教育システムと言うのは幼稚園から中学3年生までの10年の間、何と「学費」と言うものが有りません。香港が私立選択の場合に家計に掛かる負担が尋常ではない額となることを考えると、マカオの取り決めはある種の家庭からすると「福音」であるとすら言えるでしょう。


こうしてその違いを3つ程挙げさせて頂きましたが、最後に挙げる項目と言うのが「ビジネスの違い」です。国際金融センターとして名を馳せる香港が金融や貿易、或いは財務統括拠点などが主流となっている昨今、マカオは恒常的にホテルやカジノを中心としたレジャー&ギャンブル業がレベニューを作ると言うのが主力となります。

当然、これだけお互いの主力産業が違って来るとなると、それに合わせた人材の種類も自然と違って来るのは致し方ない部分がある訳ですが、そうは言っても共にお互いが得意とする領域での評価は世界で第一級の水準を維持する形となっている部分は見逃せません。


このように香港とマカオは一緒くたにされる傾向が色濃い地域ではあるのですが、その内情はかなり相違があることは上記比較でお分りになられたことと思います。

両者はまさに"似て非なる存在"として中国華南地区で並び立つ存在であることは紛れも無い事実であり、今年完成した大橋(香港・珠海・マカオ大橋)が、益々関係促進に寄与して行くことは間違い無いでしょう。

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