国連(UnitedNation)は今から7年前の2012年を皮切りとして毎年3月に「世界幸福度ランキング」なるものを世界に向けて発表を行います。例年、156カ国・地域がその対象となり、その調査には1各国あたり約1,000人を対象としていると言うのですからかなりの精度を保つような配慮と努力がこの活動から伺えます。
そして今回8回目となる2019年のリザルトは北欧のフィンランドがトップとなり、台湾25位、日本58位、そして香港が76位となったとのことです。今までの全体の傾向としてはトップ圏内の国々は北欧国家であるフィンランドやデンマーク等が占有することになり、台湾が20位中盤から後半、日本は50位以降70位未満の範疇で推移し、香港については70位中盤前後に納まる形になるのが一般的とのことです。
ご存知の通り、香港と言うところは良いも悪いも両極端に位置するような地域である為、中々評価上では上に行き難いと言うのが実際のところなのでしょう。
例えば良い面(印象的な面)を抽出するとすれば、ここは、世界的なIPOを行とその起債額は"トップ中のトップ"とカウントされているようなところであったり、税務面での優遇は標準的なレンジから見ると羨望の的(まと)のような場所であると言うポジティブな面はありますが、他方、住環境ではアジア圏でも最悪に近いものであり、また最近では政治的に域内の秩序が乱れ始めていると言うようなネガティブな一面も持っています。
こんな形でその要素が極端に二分する香港ですが、世界的な評価軸の推移とは別にして、この程香港内でも同じような意識調査が行われたとのことです。つまり、外国人評価で無く、地元民評価と言う評価軸です。
香港忠僕事奉中心(HongKong Doulos Ministry Centre)等が中心となって行ったこの"幸福度調査"と言うものは、香港内各地区に於ける仕事、家庭、健康と言ったことを切り口として市民に問い、その満足度を調査して行くと言う内容です。
上記の機関達は去る4月27日〜5月23日までの約1ヶ月の間、街頭とインターネットを利用して集めて市民の幸福度を各地区で測ったところ(調査対象者数は2,016名)、以下のような興味深い結果が出て来ることになりました。採点方式は10点方式であった訳ですが平均点からご案内すると6.39を記録したとのことです。