1. TOP »
  2. 法人設立お役立ち情報 »
  3. 香港 »
  4. 香港一般

香港法人・オフショア法人設立お役立ち情報

香港 > 一般

色々あったこの1年、10大ニュースで振り返る香港の『2019年』-1

更新日:2020年01月06日

香港にとってこの1年は一国二制度が始まった1997年以後で最もハードな一年であったのは間違いありませんが厳密に振り返って見ると、その中心にあった「デモ」をベースとしつつも、決してそれだけではない出来事があったことが分かって来ます。香港の「2019年」と言う年は一体どのような1年であったのかを今回と次回の2回に渡って「10大ニュース」として時系列的にご紹介することにします。


1月8日>>オイルタンカー火災事故
ひょっとしたらこれが2019年の香港の行く道を暗示していたのかも知れません。年が明けて1週間が経った8日の午前、香港のラマ島近くを航行していたオイルタンカーで火災が発生し乗組員の内の1名が死亡、それに加えて後2名が火傷などの傷を負い病院に搬送される事件が発生しました。タンカーはベトナム船籍であり中国広東省の東莞から香港に航行中であったとのことです。現場周辺となったラマ島の住民等からは大きな爆発音や家の窓が震える音等が聴いたとの証言が報告されています。


1月23日>>中国国歌への侮辱を禁じる条例の制定
香港の立法会では1月23日、中国国歌への侮辱行為を禁止を行う案が議会で審議することがスタートしました。この遠因となったのは香港内でのサッカーなどの試合等で中国の国歌に対してブーイングを浴びせるファンが目立っていたと言うことがその理由とされており、こうした中国政府の懸念を香港政府が汲んだことがその背景にあると考えられています。尚、この条例はローカル学校のみならず、インターナショナルスクールに対しても適用させるとのことで、香港一般層からは異議が噴出する結果を引き起こしています。


3月21日>>香港の人口島計画の予算約9兆円
香港政府の"肝入り"プロジェクトである『人口島計画』がこの日に発表されました。計画に寄ると、この人工島は香港のランタオ島東部に位置する事となり、大陸などから増え続ける"移民"への対応策として注目を浴びた反面、尋常では無いレベルの予算(約800億ドル=約8兆8,000億円)に対して反対の意を唱える層との軋轢が報道されています。実際、これが完成した暁には、世界最大の人工島と言われるドバイのパームジュメイラの約2倍の大きさに到達するとのことで今後の成り行きが注目されます。


4月9日>>香港裁判所が民主化デモの中心人物9名に有罪判決
香港の裁判所はこの日、2014年の「雨傘運動」の民主化デモを主導したとされる活動家9名に対して有罪の判決を言い渡しました。それぞれの罪については最大7年の禁固刑が言い渡される可能性があると考えられており、一部の人権団体からは香港における"表現の自由"が危機的状況に晒させてしまっていると非難、今後一層の締め付けが強くなることに警鐘を鳴らすこととなりました。


6月9日>>「逃亡犯条例」改正に対する抗議と超大型デモの発生
香港立法会(議会)で刑事事件の容疑者への取扱いとして中国本土への引渡しを可能とする「逃亡犯条例」改正案が審議されることとなり、それに反対する為6月9日に超大型の抗議デモが発生しました。立法会での審議は紛糾し、英国統治時代に香港最後の総督を務めたクリス・パッテン氏らも懸念を表明する他、香港のビジネス団体もこの改正案には反対の意を唱えることとなりました。

香港当局は引渡しの対象となる罪の範囲の限定を行う修正を加えるも、まさにこれは"焼石に水"と化し、100万人のデモ参加者にまで発展する大混乱の 様相にまで 発展、現在まで未だにその収拾の方法が見えていない状況です。


以上、今回は2019年1月から6月までの香港のニュースをまとめる形となりました。次回は残りの5つに焦点を合わせてご案内することとしましょう。

▲ページのTOPへ

スマホサイトを表示