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コロナ禍に対する香港の措置=「ロックダウン」

更新日:2021年02月06日

日本でも世界各国でもコロナ禍の影響は止まりません。香港でもそれは同様で当地では昨年11月下旬辺りから再び新型コロナウィルス感染症の流行(="第4波"と認識)が実数として増加傾向にあります。
 

こうした現在までの負のトレンドを受けていることもあり、香港政府は1月23日午前4時から25日午前3時半までの約二日間に渡り、佐敦エリア内の一部が"制限区域"として封鎖を行うことになりました。これは"局地的"措置ではあれど、一種の「ロックダウン」に相当するものであり、香港政府が上記制限区域内の居住者に対して初の強制検査を実施したことになります。

その結果、この封鎖エリア内では約7000人近くがPCR検査を受け、結果的に13人の感染が確認されたとのことです(またその感染者及び密接接触者とされる者については既に医療機関と隔離センターに搬送済みとのこと)。

 
更にその二日後(1月25日)、香港政府はその記者会見にて当日午前0時時点の集計から単日ベースでの新規感染者数が"73人になった"と発表しました。その内訳と言うのは市中感染が69人に対し、地域外からのものが4人であり、その中では市中感染の事例として生後1ヵ月以内の乳児も含まれていると言うものです。

 
ここで特に着目する必要があるポイントと言うのは、この69人と言う市中感染者数の内、"感染経路不明"と認識されたケースが(前日対比として)11人増しの38人になったと言うことです。またそれ以外では翌日以降に感染確認となる可能性が高いとされる陽性予備軍(初期感染確認者)が60人超と認識されたと言う点もあります。

 
特に、これらの数値はある一定の地域(例:油尖旺区)から新規感染者が集中して確認されたと言うこともあり、政府は九龍半島の油麻地〜佐敦、また深水湾一帯までそのロックダウン措置を拡大することで現在は強制的な検査が実施されています(同エリアの特定区画居住者については感染者数の有無に関係なく実施)。

香港は、その特色として人口密度自体が土地の割合に対比して高く、また交通機関も発達して各エリアを跨いで移動する人が多い土地柄である為、この中を"無自覚感染者"が毎日のように(日常生活を送る中で)感染を拡大させている可能性が否定出来ないと言う事情があります。

これは即ち、言い方を変えると他のエリアが"どこまで安全なのか?"と言うことに疑問符が投げ掛けられてしまうと言うことに繋がるのです。

 
コロナ禍拡大の環境としても12月下旬に英国や南アフリカで変異種のウィルスが出現して香港にも流入したことや、クラスター及び感染経路不明事案が依然として続いている事実がある為、政府としては上述のロックダウン措置を筆頭として、その他ソーシャルディスタンス措置(飲食店での同席数を2人までとし、夕食時間帯の営業を禁止するなど)及び学校の対面授業の見合わせ時期間の延長、感染者が確認されたマンション、雑居ビル等を対象とする強制検査、水際対策の厳格化、密接接触者追跡センターの稼働等々、世界標準で比較しても相当に厳しいとされる施策を推進している最中です。
 

ちなみにここまでの香港における新型コロナ感染者に関する数値は、累計感染確認数において10,159人、退院者数は9,056人、死亡者数が170人とのこと。香港政府は"市中感染者数ゼロ"を目標として掲げており、それを早期達成することを宣言していますが、果たして結果はどうなることでしょうか?
 

何れにしても今はこの状況の推移を見守って参りましょう。

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