1. TOP »
  2. 法人設立お役立ち情報 »
  3. 香港 »
  4. 香港一般

香港法人・オフショア法人設立お役立ち情報

香港 > 一般

香港の主要交通機関のひとつである的士(タクシー)

更新日:2021年10月28日

登録台数上ではおおよそ18,000台があるとのことであり、香港に居る方々はこのタクシーを1日あたり約100万人が利用しているとのことです。電車通勤などが多い日本人や自家用車での通勤が主流となる米国人などにとってはまさに"特殊な環境"とその目に写るかもしれませんが、やはり使い慣れてしまうと中々この癖から脱皮するのは難しいものです。

また、香港の総面積が約1,100平方キロメートル程度と言う小さな地域であることも手伝ってか(?)、何処に行くにもタクシーを使用してしまいがちになるのも無理はありません。このような点以外にも深掘りすると色々と面白い香港のタクシー。先ずは以下の点から始めて参りましょう。


1.香港タクシーは色によって走行出来るエリアが違う
先ず最初は(香港であれば)どこでも走ることができる車種というのが赤い色で車体が塗られているタクシーです。台数も他の種類のものと比較しても断然多く、約15,000台程度が存在します。次は基本的に香港郊外の新界(=ニューテリトリー)と呼ばれる地域だけに限定されて走れるタクシーがあります。

これは緑色にペイントされており、域内に約2800台が登録・運行されています。そして3つ目は国際空港があるランタオ島に限定されている水色のランタオタクシー。こちらは登録済車両数が上述の2つの色に塗られているタクシー達と比較すると極小で、その台数は僅か75台です。


2.色によって料金も分かれている
上述のタクシー3種ですが、「初乗り」料金も細かく分かれています。テリトリー的に香港全域をカバー出来る赤色のタクシーは24.5ドルであり、緑は20.5ドル、そして水色は19ドルと言った具合です。

ちなみのこれらのタクシー料金、東京のものと比較してもさらに安い価格が相場となっています。この初乗りの安さと長距離移動が殆どない環境ゆえ、香港では100万人もの市民がその"足"として使用するのも頷けます。

ただ一点、赤色のタクシーは別料金発生することがあることには注意しておく必要があるかも知れません。それは香港島と九龍側をつなぐ海底トンネルが3つあり、それらを利用する際には追加料金加算が前提となります。一番安いのはCross-HarbourTunnelでトンネル通行料金がHKD10+復路分HKD10。

次がEastern Harbour Tunnelで通行料金がHKD25+復路分HKD15、そして一番高いのがWestern Harbour Tunnelとなり通行料金がHKD75、そしt復路分がHKD15となります(しかしながらこの復路分が必要のない専用のタクシーもあちこちに点在していたりするので地元の方々はそれらを使用するケースが多いとも言えるでしょう)。

また、車体の色を問わず全てのタクシーに共通する料金も存在しています。それは座席に入らないほど大きなスーツケースはHKD6ドル加算、また犬などの動物はHKD5が運賃以外に別途掛かったりするというものです。更には予約車両の場合、運賃以外にHKD5が余計に掛かることもチェックしておくと良いでしょう。


3.香港のタクシーは日本車天国?
香港はかつてはトヨタの独壇場でした。約9割が同社のものだったことを考えると驚異的な数字ではあります。ところが2015年に日産が香港向けに改良したNV200と言うミニバンタイプの車両投入したのを皮切りとして、その後はフォードなどがバンを走らせ始めるという流れが生まれて来ており、場合によっては、群雄割拠の市場となる可能性はあるかも知れません。

但し、現時点(2021年)ではトヨタ、日産と言った日本企業がほぼ香港市場を牛耳っているのは事実であり、この牙城を崩して行くのには容易ではないのは確かなことです。


これら以外にも、カーナビなどが非搭載であることや(替わりにスマホ)、料金支払いで細かいお金(例:HKD1)などは返って来ないこと、また道路脇に2重線が引かれている場所へは止まらない(理由:駐車禁止のルールがあるため)等々...、事前に知っておくとびっくりしない(或いは楽しめる?)独特の"香港流的士風情"。コロナ明けで渡航解禁となった暁には、こういう視点を持って香港を旅するのも良いかも知れません。

▲ページのTOPへ

スマホサイトを表示