香港政府はコロナ禍の状況が感染拡大のピークを越えつつあるフェーズへと突入したこともあり、4月から飲食店の営業制限などを主項目として緩和へのステップを発表しました。具体的には4月から3段階に渡って規制緩和を行うと発表しており、現時点(6月初旬)ではその計画通り、確実にひとつひとつが実施をされています。
具体的なステップとしては、先ず、その"手始め"として入境時の"隔離期間"から着手しました。これは簡単に言うと、それまで設定されていた14日間と言う厳しい措置からその半分となる7日間になったと言うことですが、その緩和に合わせて米国、英国など9カ国からの旅客便乗り入れの禁止措置を撤廃することを発表し、4月1日から実施・導入がなされています。
そうした隔離期間の緩和(及び旅客便乗り入れ禁止の撤廃)を経た3週間後である4月21日からは、本格的に市民生活の場での緩和措置を導入して来ています。段階としては3つのステージから構成されており、以下が香港政府が発表した内容となります。
🔹2022年4月1日以降の各措置詳細;
>入境時の隔離措置緩和
・新型コロナウィルスワクチン接種済みの香港市民が対象となり、導入は4月1日より。
・入境5日目のPCR検査及び6、7日目の抗原検査結果が陰性であれば、検疫されているホテルから外出することが可能となります(但しホテルから自宅などへの移動後も、7日間の自主観察及び入境12日目の地域検査センターでのPCR検査の実施が条件)。
・飛行機搭乗時は、離陸予定時刻48時間以内に実施したPCR検査の陰性証明と検疫ホテルの予約確認書(7日分)の提示が必須。
>旅客便乗り入れ禁止の解除
・指定9カ国(米国、英国、オーストラリア、カナダ、フランス、インド、ネパール、パキスタン、フィリピン)からの旅客便の香港着陸禁止の解除。
🔹営業規制の緩和
・4月21日以降、3ヶ月間を前提に3段階の営業規制を緩和。
>第一段階
午後6時から10時までの夜間店舗内飲食の許可を実施。また1テーブルあたりの着席可能人数を(それまでの)2名→4名へと緩和。更にフィットネスセンター、ネイルサロンなどの美容施設、運動場、映画館の再開も許可。
>第二段階
午前0時までの夜間店舗内飲食を認め、1テーブル当たりの着席可能人数を8名まで緩和。
バーの営業再開にも許可(テーブル着席人数は飲食店舗とは異なる)。
>第三段階
上記全ての営業制限を撤廃。
🔹その他
・イースターホリデー後となる4月19日以降は幼稚園、小学校などの対面授業再開を許可。
・大学入学試験(DSE)は4月22日から実施。