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香港の観光業界の"象徴的"な動きとなるか?香港エキスプレス、週400便超のフライトを決定!

更新日:2023年01月20日

前回のBlogでも触れましたが、コロナ前までの香港の「観光業」というのはまさに"基幹産業"のうちの一つと称しても間違いないものでした。言わば、当地経済にとってそれは"ドル箱"的な存在であり、様々な観光資源で世界中の人々を魅了して来たと言えます。

そんな中で年も明けた11日、香港の"フラッグシップ"とも称することが出来るキャセイパシフィック航空傘下の航空会社(LCC)、香港エキスプレスが、何と今年の3月末からフライト便数を400便超まで増便、今年の暮れまでにはコロナ前の水準の75%まで増やすという発表を行いました。キャセイパシフィック航空によれば2024年にはコロナ前の水準に戻すことを計画しており、今後の躍進が期待されます。

また、それに併せて政府は鉄道部門の肝のひとつである高速鉄道(西九龍―中国本土の各都市を結ぶ)の運行も今月15日からの始動を発表しています。航空分野と鉄道分野でのこうした動きと言うのはコロナに蹂躙されて来たこの3年間からの脱却を意味しており、これらが実現することになるとそれはまさに香港にとって「開港」的なニュアンスを(世界に対して)発信することになります。

足元での当地の数値を見て行くと、15日現在、検査による陽性反応を示した者は総計で283万人超(283万1717人)であり、その中での死亡者数は1万2813人へと推移しています。一方、これを予防するワクチン接種については最多接種回数となる4回目接種者数が約100万人に到達する寸前とのことですから当地全体の人口対比では約7人に1人の勘定で手配が取られて来たと言えます。

もともと、香港は政府主導で非常に厳しいコロナ対策(防疫措置)がとられていましたが、その煽りを喰う形で観光業界は経済的な負のダメージを被り続けていました。そんな背景・事情もあり、航空会社は各社とも大幅な減便を強いられたり、上述の香港エキスプレスなどのLCC会社は運賃そのものが基本的に低価格帯であるが故、(赤字抑制の為に)全便欠航を余儀無くされる等の状況が継続していた訳ですが、ここに来てようやく正しい方向への舵取りが取れる市場環境が整う状況となって来たようです。

例えば今後は更なる大掛かりな"投資"すら実現する流れとなるのが濃厚で、具体的にはパイロット及び客室乗務員の増員を合計1,000人と言う規模で行う他、8〜10%の賃上げを一部の優秀な人材に振る舞うことやアジア主要都市(東京、大阪、ソウル、北京)のフライト本数の倍化等々...各々のセクターの発展スピードは予想以上に早く構築されつつあると言っても過言ではなさそうです。

鉄道分野に目を移してもそのトレンドは同様の動きを見せつつあります。換言するとその象徴が高速鉄道の再開であり、本数の増加をこの高速鉄道によって新設するという手配を行うことになりました。以上、こうした陸・空の輸送手段となる鉄道及び航空が活性化を灯すことになると言うのは単純に言っても物流を刺激することになる為、香港の社会インフラがようやく"従来の形"で機能する準備が出来たのだと判断しても良いのかも知れません。

2023年と言う年は、景気的な面ではまだ不透明感が漂うのはどの国でも変わりはない状況ではありますが、そうであってもコロナの呪縛からようやく多くの国が脱却の段階へと辿り着きつつあるのはとても勇気付けられるトレンドです。香港の"明るさ"が、これを機として本当に蘇ることに今は期待しましょう!

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