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香港で人気急上昇!なぜ日本産の卵が今ブームなのか?

更新日:2023年06月02日

日本の食文化は、素材の質や洗練されたプレゼンテーションだけでなく、食べ方にも魅力があります。今回は、その中でも卵かけご飯(通称TKG)に注目したいと思います。

実は、日本で受け継がれてきた伝統的な食べ方が、香港で最新のホットなトレンドとなっていることをご存知でしょうか?

香港は、日本にとっても重要な市場の一つであり、今回は香港で人気を集める日本産の卵とその理由について考察してみたいと思います。

近年、日本の農林水産物の輸出は増加傾向が見られ、特に家庭向け農産物の中でも鶏卵が8年連続で過去最高を記録しました(2020年データ)。その中で鶏卵はなんと200%増加し、輸出先の中でも香港が代表的な存在となっています。香港の小さな面積や人口に比べ、日本の輸出先として驚くべき位置づけです。

なぜ香港なのでしょうか?

興味深い統計データがあります。2019年、新型コロナウイルス感染症が拡大する前の香港の訪日客数は約229万人で、中国、韓国、台湾に次いで第4位に位置していました。香港の総人口(約700万人)に対して驚くべき訪日客数であり、一人当たりで換算すると年間最低でも3〜4回は日本を訪れる計算になります。

香港人の日本への愛着は訪日実績だけでなく、香港での日本食レストランの数でも証明されています。香港の飲食サイト「Openrice」によると、日本食レストランは地元の広東料理店を除くと2,500軒以上もあり、そのバリエーションもラーメン屋から居酒屋、高級懐石料理やおにぎり専門店まで幅広く揃っています。

その中で新しい業態として登場したのが、TKG専門店です。

従来の香港では生卵を食べる習慣が一般的ではありませんでしたが、TKG専門店の登場によって変化が生まれました。これは日本の高品質な製品管理と品質検査の成果であり、日本の製造業者の研究と品質に対する取り組みが新しい市場の開拓につながったものと言えるでしょう。

香港での日本の鶏卵人気は、健康志向が高まるコロナ禍の中で急上昇しています。逆に、このブームが将来的には日本国内でのTKGブームを引き起こす可能性もあります。もし香港を起点にして日本に逆輸入される展開になったら、それは喜ばしいことでしょう。

香港のTKGブームには想像力が掻き立てられます。今後の発展に期待したいものです。

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