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日本に居て海外の大学への進学を考えた際、先ずその有力な選択肢として上がって来るのは欧米を中心とした大学が対象になると言っても過言ではありません。実際、欧米での教育と言うのは（ピンからキリまで、となるとは言え）様々な、それこそ何千にも及ぶ数の大学が存在し、またそれらの大学が提供する選択肢も多数存在しているのは事実です。

他方、日本人が（社会から恒常的に必要とされている）「英語力」の構築を主とした場合はその選択肢の裾野は更に拡がることになり、近年ではコストパフォーマンスを重視したアジアでの勉強が勢力を増して来ていると言うものも大きなトレンドの一つと言えます。


何れにしても、『留学』と言うことを考えた場合は目的に応じた上述のような選択肢が主流になるのは間違いないところですが、仮に他を模索するとした場合、そのオプション先として香港の大学を前提に考えると言うのも一考に値する価値があると考えるのは如何なものでしょうか？

何故このような提案をするのかと言うと、元々香港の大学は（対欧米の大学と言う比較に於いて）数こそ少ないと言う点が足枷とはなりますが、長きに渡り、大学教育の内容（＝レベル）においては非常に高い水準を維持・標榜して来ていたのです。


以下は当地における代表的な大学と世界ランキング（2023年）なりますのでこれを機にご紹介することにしましょう。


1.香港大学（The University of Hong Kong）
世界大学ランキングにおいて香港大学は日本の東京大学の評価を上回っているのが常です。事実として2023年度のランキングに置いては同大学は31位につけています（東京大学は39位）。


2.香港中文大学(The Chinese University of Hong Kong)
同大学は2023年度のランキングで45位につける評価を獲得しました。日本トップの東大が39位であることを考えるとこれは甲乙付け難いレベルのものであるのが見て取れます。


3.香港科技大学（The Hong Kong University of Science and Technology）
世界ランキング上では58位となっています。但し、この位置が低いのかと言うとそれには語弊があり、（事実として）日本の京都大学が68位であることを考えるとその水準の高さと言うものが伺い知れることになります。


これらの大学は国際的な評判を持ち、高品質の教育を提供しています。香港の大学はば幅広い学術領域や専攻をカバーしており、また研究活動や留学プログラムなども盛んに行われています。これらの大学の特色と言うのは以下に挙げる要素を纏うことによってその評価が揺るぎないものとなっています。


＜要素>
（１）国際的な環境
香港自体が国際的なビジネスなどの主戦場であるのは事実であり、こうした市場環境へ人材を送り込む形となる大学もそのスタンスは多様と言え、国籍や宗教などを問わず広く世界からの学生を公募しています。このように異なる文化や背景を持つ人々との交流を実現することでお互いの相互理解を促進する環境を提供しています。

（２）英語教育
香港の大学では一般的に英語が教授言語となっているのが特色です。世界の基軸言語である英語での学習は、学生にとってその後の国際的なキャリア構築、またコミュニケシーション能力の向上に寄与することなるのは間違いありません。

（３）学問のば幅広さ
香港の大学は多様な学問領域をカバーしており、人文科学、社会科学、自然科学、工学、経済学、ビジネス等、多くの選択肢を用意しています。学生にとっては自身の興味や能力に合わせた多様なジャンルを選択することが可能となります。

（４）研究の重視
香港の大学は研究活動に力を入れており、多くの教員や学生が革新的な研究に日夜取り組んでいます。研究成果は学術界や産業界の発展に貢献し、当地の発展に寄与しています。

（５）産学連携
香港の大学の位置付けは欧米などと同様、深く産業界との連携を重視している為、非常に実践的な教育やプロジェクトが常に発掘されている点が大きな特色です。学生は学んだことがそのまま自身のキャリア構築のための礎になるケースも多く、産学が健全に機能している点も見逃せません。