香港の観光名所は多々ありますが、その内の一つとして誰もが挙げる先と言えば、「香港ディズニーランド」があります。世界中に居るディズニーマニアにとってはこの在港のテーマパークの存在はやはり"マストビジット(必ず訪れなくてはならない場所)"のひとつであり、小さい規模のものとは言え、地域性を十分加味した素晴らしいものであることに異論を唱える者は少ない筈です。
さて、この香港ディズニーランド、来年の9月には開園20周年を迎えることになることもあり、そうしたアニバーサリー的視点からも再び注目が集まって来ています。元々の建設計画上では開園した年(2005年9月)の前年に当たる2004年での開園を目指していたこの楽園ではありましたが、様々な紆余曲折を経ることにより、約1年遅れを持ってスタートすることになりました。何れにしても今ではその存在感は安定したものへと変化し、毎年、世界中から来る多くのビジターを楽しませるパークとなっています。
では、その香港ディズニーランドの特色と言うのは一体どのようなものとなるのでしょうか?以下に掲げる5点がその代表的なコンセプトであると言えます。
1. アジアの文化とディズニーの融合:
香港ディズニーランドはアジアの文化要素とディズニーの魅力を融合させた独自のエンターテイメントを提供しています。これは同パークを訪れる客層がアジア圏からのものが多くなることを想定してのものであり、こうした来場者にとって親しみやすい雰囲気を醸し出させることで、より一層楽しんで貰おうと言う狙いから来るものです。
2. エキサイティングなアトラクション:
香港ディズニーランドには世界中のディズニーパークと同様に多彩なアトラクションを楽しめます。これらによって、来場者の頭の中にあるファンタジーやアドベンチャーに対する憧れを満たし、またそれらを最新のCGIやアニメーション、音楽効果で盛り立てるように絶妙なセッティングを施しています。
3. 特別なイベントとシーズン:
年間を通じて様々なイベントがシーズン毎に開催されます。具体的にはクリスマスやハロウィン、また香港ならではの春節イベントなども行っており、来場者はその時々で特別な体験をすることを計画出来、訪問の意味合いや楽しみ方がそれぞれのタイミングによって変わって来ることを実感出来るようになっています。
4. アジアンフード:
アジア圏からの来場者をターゲットのひとつとしており、地元料理である広東料理は言うまでもなく、他のアジアンフードの充実にも力を注いでいます。
5. 日本語などの多言語対応:
香港ディズニーランドでは日本語を含む複数の言語での案内やサービスが施されており、日本からの観光客にも馴染み易い環境を提供出来るよう配慮されています。
こうした様々な側面を基本コンセプトとして香港ディズニーランドは運営されている訳ですが、そんなテーマパークの持つ魅力的なアトラクションと言うのはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは人気の高いものを幾つかをご紹介することとしましょう。
1. ハイパー・スペース・マウンテン:
宇宙空間を舞台にしたスリル満点のジェットコースターライドを実現したアトラクションです。日本のディズニーランドがこのライドをリニューアルする為に工事に入ってしまう(2024年7月)ことを考えると、香港でのこのアトラクションは今後、殊更日本の観光客にとっては目玉となるようなものとなるかも知れません。
2. アイアンマン・エクスペリエンス:
マーベルのキャラクターであるアイアンマンと一緒に冒険する4Dシネマとシュミレーションライドが融合した人気アトラクションです。体験出来る空の旅の中には地元ならではの設定(香港の街並み)が施されており、香港一の高さを誇るスターク・タワーが現れると言う憎い場面も演出として導入されています。
3. ミスティック・マナー:
ディズニーランドでこのアトラクションがあるのはこの香港のディズニーランドのみです。他のパークではホーンテッド・マンションの存在がありますが、よりファンタジックな物語の設定を前提とした内容でその幻想的な屋敷を探索して行くボートライドが売りのアトラクションです。
4. トイストーリーランド:
日本のディズニーにはない、ピクサーの映画「トイ・ストーリー」をテーマとしたエリアです。ウッディやバズライトスレイヤーなどのキャラクターと一緒に楽しめるアトラクションとなっています。まるで自分が小さな人形になるかのような感覚も味わえる場所であり、香港ディズニーランドの中でも一押しのものと言えます。