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香港の名物イベント:ドラゴンボートの歴史とその特徴とは?

更新日:2024年04月26日

またこの季節がやって来る事になりました。この行事は、香港においても、極めて歴史的なお祭りごとの1つであり、地元香港の市民にとっては、気軽に楽しめる春の風物詩の1つといえます。

そして、そのイベントの名前とは、『ドラゴンボート』。

今回は、このドラゴンボートの発祥や特徴について、皆様に情報を共有したいと思いますので、以下ご覧ください。

<はじまり>
日本ドラゴンボート協会等のウェブサイトによると、ドラゴンボートとは古代、中国で生まれた世界最古の手漕ぎ船の競争であると考えられています。

この競技は紀元前約2300年から紀元前221年にかけて中国の楚国で始まったとされています(紀元前278年説が有力)が、当時、この国には屈原(くつげん)と言う名の詩人&政治家がいました。屈原は秦の謀略から楚国を守るべく努力を行っていましたが、図らずも楚国国内の権力闘争に巻き込まれる形になり、結果「追放」と言う憂き目に合ってしまいます。これに絶望した屈原は湖南省にて入水自殺を行い、以来人々はこの屈原を追悼するためにこの小舟のレースを始めたとの事です。


この小舟のレースは、別名、「舟競り」呼ばれており、後のドラゴンボートの原形と言われるものになりました。もともとは屈原の霊を祀る意味で人々の間で"食物を川に投げ入れる"と言う行為が次第に習慣となり、水中の屈原の霊を迎え入れるために船が川を駆け抜ける様子を再現させると言う意味合いからこの「舟競り」が始まりました。

<特徴>
ドラゴンボートは他の様々なボート競技と比較して以下に上げる点がその特徴として捉えられています。

⚫︎長い競技船:
ドラゴンボートは一般的に、約12〜20人の漕手が並んで漕ぐ長い競技船であり、船の前後には、龍の頭と尾が装飾されています。これが競技船の特徴的な外観を形作っているのは明らかです。

⚫︎ 競技者の連携:  
ドラゴンボートの漕手たちは、高度な連携とチームワークを必要とします。リーダーシップや漕ぎの技術、そして一定のリズムを要求されます。多くの場合、競技船にはドラムが搭載され、ドラムを叩くリズムに合わせて漕ぎ手はオールを漕ぐことを求められます。これはチームとしての一体感がこの競技の成功に欠かないだけでなくこの呼吸を合わせる事がレースの結果に直結するものとなるといっても過言ではありません。

文化的な祝祭:
ドラゴンボートは、多くの場合、特定の文化的な祝祭や伝統的な行事に関連しています。中でも中国の端午節(端午の節句)は最も有名な一例であり、ドラゴンボート競技はその一環として執り行われますが、それ以外でも世界中で様々なイベントや祭りでドラゴンボート競技が行われることがあります(後述)。


後述:
ドラゴンボートは日本でも1988年、大阪で日本国際龍舟選手権大会が誕生し、以来、急速にドラゴンボート人気が高まり始めました。今では、琵琶湖をはじめとして河口湖や京都の久美浜等でも大会が催されたり、東京、大阪、和歌山等でもドラゴンボートの大会が開かれたりしています。更にこうした動きはアジア圏だけも他に台湾、シンガポール、マレーシアに広がり、これに加えてアメリカ、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパと言った欧米諸国、果てはアフリカと言った国々でもこうした大会が開催され始めており、今やその人気は世界規模で拡張してきたと言う実績を積み上げたので、現在では世界統一規格のドラゴンボート競漕として行われるように成長しました。

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