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国際的な大都市である香港の『長所』を多面的に考えてみる

更新日:2024年09月20日

香港はその独自の地理的位置と歴史的背景を生かし、アジア(特に中国)と世界の架け橋として発展してきた国際都市です。21世紀に入り、香港は新たに宗主国となった中国が敷いた「一国二制度」のもとで、世界の経済、文化、政治の接点として重要な役割を果たして来ており、その強みを多くの分野で発揮しています。本稿では、そんな香港の主な『長所』について経済面、金融面、地理面、そして社会面と言った様々な観点から考察することにします。

●経済面<経済と金融の中心地>
香港はアジア有数の経済と金融の中心地であり、その経済的強みは世界的にされています。例えば世界経済フォーラムの「世界競争力報告書」においても、香港は非常に高い評価を受けており、その理由の1つは、低税率かつシンプルな税制が挙げられます。当地では個人所得税や法人税が"タックスヘイブン"と称される軽税率枠内に設定されていることを皮切りとして、VAT(付加価値税=日本で言う"消費税")も存在しないことからビジネスの足枷が殆ど存在しないと言う市場特性を備えています。

また、香港は自由貿易港であり、輸出入においても規制が少なく、ビジネスの流動性が非常に高いことも挙げられます。これは、他の多くの都市や国とは異なり、国際的な商品取引において効率的かつ迅速な対応が可能であることを端的に表しています。このように経済的自由は、香港が全体のハブとして機能する基盤となっている証拠と言っても良いことでしょう。

●金融面<金融サービスと国際金融市場>
香港は世界有数の金融市場であり、その資本市場は非常に発達していると言えます。特に香港証券取引所はアジア地域に於いても最も活発な取引所の一つであり、多くの投資機会を投資家達に提供する役割を担っていることに異論を唱える者はいないでしょう。その背景的な理由と言うのは、香港は(英国が敷いた)"法治国家"としての信頼性が今でも非常に高い水準で維持されており、常に倫理観を伴う透明性のあるビジネス環境を提供して来たことに起因します。これは金融サービス業や金融取引を行う上では非常に重要なことであり、故にグローバルな金融取引の中心地の一つとしての重責を担っているのです。結果として多くの世界的な銀行や保険会社達は皆、香港に拠点を置き、その金融インフラを利用しています。

●地理面<立地的な優位性>
香港の地理的な位置もまた、その成功を支えている要因のひとつであると言えます。事実、中国本土との近接性はビジネス面でも大きな利点となっていますし、特に広東省や大湾区との連携は、香港の経済成長支える重要な柱となっています。また、アジア全体の交通上の"ハブ"として香港国際空港は数多くの国際線の便を抱えており、何処に行くにもアクセス面での優位性を内在している言っても良いことでしょう。故に当地は人や物資の移動の面においても"戦略的な拠点"として捉えることが可能となる為、ビジネス展開をか計る上ではより幅の広い選択肢を提供出来る立場にあります。更に中国と西洋の文化が融合する場でもある為、その文化的な多様性も国際企業にとっては魅力としてその目に映る筈です。

社会面<安全で法治が確立された社会>
香港のもうひとつの長所と言うのは、その安全性と法治国家として確立された地位にあります。犯罪率が比較的低く、ビジネスや日常生活において安全な環境が整っています。また法治の原則が厳守されているため、ビジネス契約や知的財産権の保護が強固であり、外資系企業にとってはこうした面でも信頼できる投資先の市場となっていることは言うまでもありません。更にこうした面に加えて当地の医療や教育システムも非常に高度に発達しており、特に国際的な教育機関も数多く当地に存在しています。これらは当地に赴任する外国企業とその社員達(更に家族)とっても心強い居住環境であり、こうした様々な面での行き届いたケアと言うものが、優秀な人材を惹きつける要素となっていると言えるでしょう。

以上のように、香港はその『長所』の数々を活かし、経済、金融、地理的優位性、そして確立された社会を通じてアジアにおける重要な拠点としての地位を確立して参りました。当地の特色である自由で開かれた市場、ビジネスのし易さ、国際的な文化環境と言うのは、(「一国二制度」の危うさはあるとは言え)今後も世界の中で強みを発揮し続けることは想像に難く有りません

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